我が家では小学生の娘含む家族全員が Apple Watchを始めとするスマートウォッチを所有していて、日々の通知や健康管理に追われる生活を送っています。
今回はそんな Apple Watchよりうんと安くて、でも充分に代用できそうな新型スマートウォッチ『FOSMET アウトドアスポーツ H5』についてレビューしていきたいと思います。
新発売に合わせてメーカーさんからご提供頂いたものですが、1万円という価格帯から想像していたイメージに反して、とても使いやすく良くできたプロダクトになっているので、気になっている人は是非この記事をチェックしてみてください。
FOSMET H5|商品概要
FOSMETについて
FOSMETは大阪市に本社を置くCNサポートという合同会社が展開するブランドで、自社のストアサイトやAmazonなどのECサイトで多くのスマートウォッチを販売しています。
「H5」の製造表記はMADE IN CHINAで開発も恐らく同様だと思いますが、日本国内での無線機器に必要な技適もきちんと取得(R219-239201)していて、本体UIやユーザーマニュアルも日本語表記であるなど、商品自体に不信な部分はなさそうです。
僕も実際に使ってみましたが、個人情報を求められたりすることもなく、電子マネーにはそもそも非対応なので危険性はないはず。
商品スペック
FOSMET H5 | |
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商品画像 | |
発売日 | 2023年11月20日 |
カラー | ブラック |
ディスプレイ | 1.43インチ AMOLED パンダガラスディスプレイ |
解像度 | 466 x 466 |
最大輝度 | 1000nit |
接続規格 | Bluetooth 5.3 |
バッテリー | 500mAh |
連続使用時間 | 常時表示:最大4日間 通常使用:最大7日間 |
防塵防水性能 | IP68 |
動作周囲温度 | 最高使用温度:70±2℃ 最低使用温度:-30±2℃ |
素材 | アルミニウム、強化繊維ポリマー |
基本機能 | 着信通知 / 通話 / アプリ通知 / メッセージ通知 / 音声アシスタント / 音楽再生 / デバイスを探す / スポーツ計測(100種目以上) / トレーニング分析 / 健康リマインダー / 健康モニタリング / 歩数計 / 睡眠データ / 心拍計測 / 血圧測定 / 血中酸素 / 天気 / 月経周期 / 呼吸エクササイズ |
GPS | |
電子決済機能 | |
本体サイズ | 48.7 x 48.7 x 12.6mm |
重量 | 34g |
実勢価格 | ¥9,999 |
Check |
FOSMET H5はアウトドア・スポーツ向けのシリーズで、晴れた野外でも見やすい高輝度ディスプレイや表面硬度9Hを誇るパンダガラス、IP68防塵防水設計などタフな作りになっています。
1.43インチのAMOLEDディスプレイは解像度も高く、実際かなり綺麗。 Apple Watchと比較しても遜色ないレベルです(むしろ解像度ではH5の方が上)。
特筆すべきは、この価格帯のスマートウォッチでは珍しい常時表示機能と、わずか34gという軽さ。この2点は FOSMET H5を選ぶ大きなメリットなので、後ほど詳しく紹介します。
iPhoneやAndroidと連携して様々なアプリの通知や電話応答などは出来ますが、Appストアのような機能がなくH5本体にアプリを追加することは出来ないのでその点は注意が必要です。
パッケージと同梱品
約1万円という価格から考えるとパッケージは正直かなり簡素。薄めの紙箱にプラスチック製の緩衝材と高級感はありません。(まあ捨てるパッケージにお金をかけるのも無駄とも言えますが…)
同梱品は以下の通り。ベルトには素材やカラーが違う2種類のバンドが付属されています。
- FOSMET H5 本体
- シリコンバンド
- ナイロン繊維バンド
- 充電ケーブル
- ユーザーマニュアル(日本語)
ちょっとだけ文法が怪しい箇所はありますが、マニュアルは日本語に完全対応(というより他の言語表記はない)しています。
デザインや外観
FOSMET H5は「Google Pixel Watch」や「GARMIN」のような円形フェイスを採用。ベゼル部分は金属製でぱっと見、安っぽくは見えません。
背面には生体信号の計測センサー。マグネット式の受電端子もここに配置されています。(マグネットの極性で逆方向には付かない仕組み)
物理ボタンは向かって右側に配置。時計表示とアプリ画面が切り替えるPOWERボタンの他、アクティビティ専用のSPORTボタンで素早い切り替えと計測が可能になっています。
重さはベルト付きでなんと40g!(僕の Apple Watch(44mm|ステンレス)が80g弱なので、ほぼ半分の重さ)
ケースはプラ製でさすがに高級感はありませんが、質感も悪くなくむしろ気兼ねなく使える点も含めて確かにアウトドア向けかも!体感ではっきり分かる軽さは、ランニングなど腕を振るスポーツでは有利に働きそうです。
細かな設定は専用アプリから
FOSMET H5の設定は専用の無料アプリ「Da Fit」で行います。きちんとApp Storeからダウンロードできるアプリなのは安心ですね。
Da Fit
MO YOUNG LIMITED無料posted withアプリーチ
色々な機能を持ったアプリですが個人的に便利そうに感じたのは以下の4つ。 特にアプリごとの通知は欠かせない機能なので忘れずに設定しておきましょう。
- LINEなどのアプリの通知
- FOSMET H5を探す(音を鳴らす)
- アラーム(時間と曜日)
- リモートシャッター(スマホカメラ連動)
他にも時間表示(24h/12h)や言語選択、自身の体型登録などの設定はもちろん、ヘルスケアを中心に健康促進につながる機能も充実。それぞれの画面が非常に分かりやすいのもポイントです。
FOSMET H5|実際に使ってみた感想とポイント
ここからは僕が実際に FOSMET H5を使ってみて感じた感想やポイントをいくつか紹介していきます。
- ディスプレイはかなり綺麗
- タッチパネルの反応速度はまあまあ
- つけているのを忘れるくらいの軽さ
- 常時表示は専用画面で対応
- LINEの通知やメッセージの確認も可能
ディスプレイはかなり綺麗
正直一番驚いたのがAMOLEDディスプレイの綺麗さ。ディスプレイサイズや輝度、コントラストの高さも含めると視認性では Apple Watch 8より上かも知れません。
実際、1000nitまで上げると日中の太陽光の下でも鮮明に見えるので、アウトドアでも困ることはなさそう。
ディスプレイを守るカバーガラスにはパンダガラスが採用されています。
あまり聞きなれないガラスですが、高硬度で有名なゴリラガラスの代替品にも使われる化学強化ガラスで、耐久性ではやや劣るものの表面硬度9Hという硬度を誇り、耐衝撃性に優れています。
美しいディスプレイとそれを守る高硬度のカバーガラスはスマートウォッチには欠かせないポイントだよね!
タッチパネルの反応速度はまあまあ
スマートウォッチのもうひとつの大事なポイントとして、タッチパネルの反応速度と追従性があります。
思うように動いてくれなかったり、タップしたつもりはないのに画面が切り替わるのは結構ストレス。この辺りの挙動は動画で確認してみてください。
アップルウォッチのようにヌルヌル動く…とまではいかないけど、少なくとも使っていてストレスを感じるほどではありません。
タッチパネルの反応やレスポンスは価格相応といったところでしょうか。
比喩が難しいですが、手持ちの機材で言うと2020年に発売されたGoPro HERO 9と同じくらいの操作感といった感じ。(持ってないと分かんないよね…)
つけているのを忘れるくらいの軽さ
普段から付けっぱなしなことが多いスマートウォッチにとって「軽さは正義」だと僕は思っていますが、バンド込みで40gというH5の軽さは評価したいポイント。
特に腕を激しく振るような運動の場合、数十グラムの差は体感でも感じられるので、ランニングやマラソンで使おうと考えている人にはぴったりだと思います。
特にスポーツループは付け心地がかなり良くて、つけているのを忘れるくらいの装着感。長時間つけていても接触部分が痛くなるなんてことも、もちろんありませんでした。
常時表示は専用画面で対応
常時表示機能を搭載したH5は、見ていない時でも常に時間を表示することが可能です。
ただし、 Apple Watchのように文字盤をそのまま維持することはできず、待機用の専用表示に切り替わる仕様。その分バッテリーの減りはかなり抑えられていて常時表示でも最大4日間無充電で使えるのは嬉しいポイントです。
待機用画面はアナログ2種類、デジタル2種類から選べるみたいだね。
LINEの通知やメッセージの確認も可能
LINEやメッセージなど対応する10種類のアプリについては着信通知とメッセージの確認ができます。
確認のみで返信はできないことや、絵文字が表示できないなどの制限はありますが、実用性を考えると大したデメリットではないと思います。
FOSMET H5|購入時に気をつけたいポイント
価格を考えると本当に良くできたプロダクトなのですが、さすがに Apple Watch並みの完成度を期待して購入すると後悔してしまう場合もあると思うので、H5のここだけは覚えておいて欲しいポイントを4つ紹介しておきます。
- アプリの追加・変更はできない
- 常時表示は専用画面
- 少し設定がわかりにくい
- ライフログの信憑性は疑問
アプリの追加・変更はできない
一番気をつけたいのが、 FOSMET H5にはAppストアや、Google Playのようなアプリストアが存在せず、元々入っているアプリ以外の機能を追加したり変更したりすることが出来ない点。
もちろん、これまで紹介したようにスマートウォッチとしての基本的な機能は備わっているので、通常の使用で不便に感じることは少ないかも知れませんが、例えば僕がよく使う「パスワードアプリ」のようなものも使えず、 Apple Watchのような拡張はありません。
今後、ソフトウェアの更新で使える機能が増える可能性はありますが、スマホとの連動性を重視したい人は注意が必要です。
FOSMET H5を検討している人は、改めてどんな機能があるのかよく確認してから購入することをお勧めします。
常時表示は専用画面
この価格帯のスマートウォッチで常時表示ができるのは大きなセールスポイントですが、あくまで日付と時計のみの簡易表示というのも理解しておきたいポイントです。
常時表示用の文字盤は完全に待機用という扱いで、この状態でも電話の着信や応答はできますが、LINEなどの通知表示はできず、傾きによる表示切り替えもしません。(通常の文字盤に戻すためにはPOWERボタンを押す必要があります)
すぐに時間を確認できるのは便利だけど、通常画面のままで常時表示される訳ではないんだね。
少し設定がわかりにくい
FOSMETのスマートウォッチは独自のOSを採用しているので、 Appleの「watch OS」やAndroidの「wear OS」と操作方法が異なるのもポイント。
基本的には日本語で表示されるので「何が何だかまったく分からん!」ということはないはずですが、例えば先ほどの常時表示の設定は以下の手順で進める必要があり、初見で理解するのはかなり厳しいです。
OSが違う以上どうしても仕方がない部分ですが、僕自身も初見で結構設定に苦戦したので一応触れておきます。
ライフログの信憑性は疑問
ここは確認できない点で、あくまで個人的な疑念ですがライフログの計測値の信憑性は疑問に感じます。
特に血圧や血中酸素は血流から推計しているのだと思いますが、僕が普段病院などで測る値より低めにで出る印象で、正直あまりアテにしない方が良いかも知れません。(あくまで個人の感覚です)
この辺りの技術は国内の医療機器として認可されている訳ではないので、あくまで参考程度に考えた方が良さそうです。
まとめ
今回は1万円弱という低価格ながら、高精細で美しいディスプレイと充実した機能を搭載した超コスパスマートウォッチ『FOSMET アウトドアスポーツ H5』についてまとめてみました。
- 大画面で美しいAMOLEDディスプレイ
- 付けているのを忘れるほどの超軽量
- 常時表示やメッセージ表示など機能も充実
- 1万円を切るコスパの良さ
- アプリの追加・変更はできない
- 独自OSで設定方法が分かりにくい
- ライフログの信憑性は疑問
とにかく軽く、スポーツやアウトドアに最適化された機能や性能を持った FOSMET H5。操作性や拡張性などのネックは確かにありますが、機能性に拘らずシンプルに使いたいという人には魅力的なプロダクトだと思います。
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